歌川国芳 初摺 遺作 有卦絵 土水姓の人うけ二入 福助 福寿禄

歌川国芳 初摺 遺作 有卦絵 土水姓の人うけ二入 福助 福寿禄

歌川国芳 初摺 遺作 有卦絵 土水姓の人うけ二入 福助 福寿禄

本作品は売却済みとなりましたm(__)m

解説
国芳は、新和泉町玄冶店の自宅で、脳梗塞のために、文久元年3月5日(1861年4月14日)、65歳で他界しました。本作品は、同年5月8日に出版されており、国芳の遺作(絶筆)と言われています。
この浮世絵は、福に通じる「ふ」シリーズの作品の一つで、「有卦絵(うけえ)」と呼ばれるものです。
陰陽道では、人生は七年間の幸運の「有卦」と五年間の「無卦」が交互にやってくるとされ、頭に福の字がつく七つの物をそろえて祝うことで、「福」がやってくると言い伝えられています。画中では、福助と福寿禄が挨拶をする際に、頭をごっちんこしています。このおめでたい七つの福を描いた「有卦絵」を大事な人に贈ることが、江戸末期に流行しました。病床の国芳が、最後に選んだ題材が有卦絵であったということは、彼の人柄を現しているのではないかと思います。
私事で恐縮ですが、この作品の入手後、金運は上昇気流に乗り、馬を二頭ほど所有することができるようになりました。

これは福に通じる「ふ」シリーズの作品で、「有掛絵(うけえ)」と呼ばれるものです。

病床の国芳が、気持ちを奮い立たせようと、福助を中心に、はちゃめちゃな、明るいストーリーが展開されています。

自分の身体がしんどい時でも、暗くならず、人を楽しませる絵を描くことができるのは、大らかな心の持ち主であったからに違いありません。

小生の人生の目標でもあります。

約20年前に、フランクフルト中心部の国立博物館隣にあるアンティークショップで購入。

国芳の遺作のため、65歳にちなんで、65万円とさせて頂きます。

画題
土水姓の人うけ二入
絵師
歌川国芳
画号
一勇斎国芳
寸法
大版縦約34.9cm×横約23.3cm
初版
文久元年(1861年)
版元
馬喰四木屋板
彫師
不明
改印
牛四
所蔵
ボストン美術館(Alfred Greenough Collection)で確認。国内未収蔵。
状態
摺り良~優 裏打なし・シワ・汚れ・破れなし、経年による時代感あり。
真贋
ボストン美術館の収蔵作品とこちらの作品は同一であることが、画像比較にて確認できています。作品の状態はこちらが良く、国芳の現存する遺作としては、最もよい可能性があります。なお、類似の作品が、「歌川国芳、生涯と作品(著者:直俊彦、出版社:東京美術)」という本に収載されています。しかし、そちらは国芳の落款印がなく、しかも、「土水性」の人ではなく「木水性」、そして5月8日ではなく、8月5日に変更されています。そのため、復刻版と推定されます。
備考
Leif Almo氏(スウェーデン国名誉総領事)。先祖の代から、スウェーデンを代表する造船会社を経営していた方で、欧州でも著名な個人蒐集家です。自宅に隣接した小学校の体育館ほどの大きな建物(内部は三層に構造)に、膨大な収集作品が展示されています。小生がこの作品に見入っていたら、「It is time to go home.」と一言いって、譲って下さいました。日本里帰り作品です。

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