浮世絵の委託販売

はじめに

浮世絵の人気が高まるためには、皆さんのコレクションが適正な価格で、短期間のうちに売買できることが重要です(すなわち、換金性が高い)。これまで、浮世絵の買取は比較的クローズドの世界で、必ずしも透明性が高いとは言えません。そのため、現状を打開する方策の一つとして、新しいタイプの委託販売を行うことにしました。

査定額 / 買取り価格は、いくらか?

評価額、店頭価格、実際の販売価格、買取価格という複数の段階があります。評価額は最大金額とも言えるもので、テレビ番組などで出される最高金額に相当します。ある浮世絵の評価額が10万円の場合、店頭価格はそれの7-8割程度。実際の販売価格は半額程度の場合もあります。すなわち、10 x 0.8 x 0.5 = 4万円。これに経費や利益などを加味するならば、買取価格は2万円が上限となります。10万円の浮世絵が2万円と提示されたならば、安すぎると感じる方は沢山いるかもしれません。しかし、これが現実の買取相場になります。

販売委託

上記の買取額で満足できない方のために、芦屋川プライベートコレクションでは委託販売を受け付けています。なお、こちらは「お店」ではないため、買取は基本的に実施していません。委託販売では、各作品に最適な方法での売却を提案させて頂きます。浮世絵の販路としては、以下がありますが、それぞれの販路には、得意分野、不得意分野があります。そのため、最適な販売チャンネル ミックスを設定して、販売価格の極大化を目指します。

1. 国内ギャラリーでの販売

2. 海外ギャラリーでの販売

3. 海外有名オークションハウスでの販売

4. ヤフオクの活用

販売委託における手数料

販売金額により手数料率は変動し、10% – 30%の範囲内になります。これに加えて各販路での基本料を設定しています。販売額が高額になるほど、手数料率は低くなります。古美術店の旧来の買取りシステムと比較して、高額で売却することが可能です。

浮世絵の販売価格に影響を与える因子

浮世絵の価格は、以下の因子の組み合わせで決まります。

絵師 以下の絵師はコンスタントに需要があります。これ以外の絵師では、どれだけ作品が優れていても、需要はかなり低下します。あるいは、買い手の数が大幅に少なくなります。

歌川広重、歌川歌麿、写楽、歌川国芳、月岡芳年

画題 最近の人気画題は、幽霊、妖怪、動物、戯画です。古典的な美人図や武者絵に関しては、特定の作品以外は、人気が下降気味です。また、国内外では好みが異なります。海外では日本の神話などに基づいた画題(妖術など)は、人気がありません。
真贋 初摺が王道ですが、後摺も十分に値段がつきます。複製は最高でも数万円が上限です。
状態 摺り、補修の有無、虫穴、裏打ちの有無、トリミングなどが主に評価される項目です。完品が市場に出ることは殆どありません。
流行 時代により、当然好みが変化します。
景気 美術品に手を出す方は、ある程度余裕のある方です。そのため、景気の影響は避けられません。
展覧会、TV等 大きな展覧会が開催されると、一過性に特定の絵師や画題が注目を集めることがあります。
出所 有名なコレクションやオークションハウスからのものは、プレミアムがつく傾向があります。なお、「旧家」「蔵出し」という単語は陳腐化しており、全く意味がありません。
地域性 ご当地を扱った題材は、該当する地域では人気となります。また、美術館も収集に力を入れます。

なお、人気の国芳でも、上記の要因次第では、販売価格は数千円から数百万円まで、大きくバラつきます。